この家をデザインしたのは、私たちがまだ会社員の頃。毎日残業続きだった当時の優先順位は、何よりも「時間」でした。
通勤時間を削り、自分たちの時間を大切にするために選んだ駅近の中古マンション。面積を53㎡に絞ることで物件価格を抑え、その分内装の「質感」や「造作」にこだわりました。
「将来、手狭になったら住み替えてもいい」そんな軽やかな気持ちで、当時の私たちに一番フィットする形を探したのです。
わが家で一番こだわったのは、二人の時間が重なるキッチン。一緒にお酒を楽しみ、週末の作り置きを協力して作る。そんな何気ないコミュニケーションが、私たちの暮らしの真ん中にあります。
面積が限られているからこそ、小さくても個々の居場所をつくること。そして視線が抜けるレイアウトにすることで、お互いの気配を感じながら、開放感のある場所に。
日当たりのいい窓辺で過ごす休日は、何よりも贅沢な時間。私たちの「大切にしたい時間」と「好き」が詰まった、かけがえのない「わが家」になりました。
